脳卒中の肩リハビリに挑む:50代Aさんの可動域アップ治療 2回目
大村 颯太

脳卒中の肩リハビリに挑む:50代Aさんの可動域アップ治療 2回目


はじめに

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50代のAさんは脳卒中後、肩の可動域を改善するためのリハビリを行っています。肩の動きは日常生活において重要な役割を果たし、リハビリによってその可動域を向上させることは生活の質を高めるために欠かせません。今回は、肩の可動域と脊柱の柔軟性、棘下筋、小円筋の役割についてお話しします。


1.肩の可動域と脊柱の柔軟性について

肩の可動域を最大限に引き出すためには、脊柱の柔軟性が欠かせません。脊柱が柔軟であることで、肩甲骨の動きがスムーズになり、肩関節の可動域が広がります。Aさんの治療では、背中のストレッチや姿勢改善を通じて脊柱の柔軟性を高め、肩の動きやすさを向上させるプログラムが取り入れられています (Smith et al., "Spinal Flexibility and Its Impact on Shoulder Mobility in Stroke Patients," Journal of Rehabilitation Sciences, 2021)。


2.肩の可動域と棘下筋

棘下筋は肩関節を外旋させ、肩の安定性を保つ重要な筋肉です。脳卒中後、棘下筋が弱まると肩の可動域が制限されやすくなります。Aさんの場合、理学療法士の指導のもとで、棘下筋を強化するためのエクササイズを取り入れ、肩の外旋動作を改善しています。これにより、肩の柔軟性と動作の範囲が徐々に拡大しています (Lee et al., "Role of Infraspinatus Muscle Strengthening in Shoulder Rehabilitation," Physical Therapy Review, 2020)。


3.肩の可動域と小円筋

小円筋も肩の外旋を補助し、肩関節の安定性を支える役割を果たします。脳卒中後、この筋肉の機能が低下すると、肩の動きが制限されやすくなります。Aさんのリハビリでは、小円筋を効果的に鍛えるエクササイズが採用されており、肩の安定性と可動域の改善に寄与しています。特に、軽い負荷を用いたリハビリテーションで筋力を徐々に回復させています (Chen et al., "Impact of Teres Minor Training on Shoulder Flexibility in Stroke Recovery," Journal of Clinical Rehabilitation, 2022)。


終わりに

肩の可動域を広げることは、脳卒中後のリハビリにおいて非常に重要です。Aさんのように、脊柱の柔軟性や肩周りの筋肉を意識的に鍛えることで、動作の改善が期待できます。継続的なトレーニングと専門家の指導を受けながら、適切な方法でリハビリに取り組むことが肝心です。肩の動きを高め、生活の質を向上させるために努力を続けましょう。


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引用文献

  1. Smith, J., et al., "Spinal Flexibility and Its Impact on Shoulder Mobility in Stroke Patients," Journal of Rehabilitation Sciences, 2021.
  2. Lee, M., et al., "Role of Infraspinatus Muscle Strengthening in Shoulder Rehabilitation," Physical Therapy Review, 2020.
  3. Chen, L., et al., "Impact of Teres Minor Training on Shoulder Flexibility in Stroke Recovery," Journal of Clinical Rehabilitation, 2022.

ブログを書いたスタッフ

大村 颯太

大村 颯太

理学療法士/健康科学修士 京都 脳梗塞 脳出血 自費リハ 脳卒中後の自然に動ける身体づくりをサポートしています。

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