はじめに

脳梗塞後に起こる代表的な歩行障害のひとつが「ぶん回し歩行」です。この歩行パターンは日常生活の動作に大きな影響を及ぼすだけでなく、転倒リスクを高める要因にもなります。今回は、ぶん回し歩行と可動域制限の関係、そしてその改善に役立つストレッチ方法をお伝えします。
1.ぶん回し歩行と可動域制限

ぶん回し歩行とは、麻痺側の足を外側に大きく回しながら歩く特徴的な歩行パターンです。この原因のひとつとして挙げられるのが、股関節や足関節の可動域制限です。脳卒中後の痙縮(けいしゅく)や筋肉の硬化が進むと、足首の背屈や股関節の動きが制限され、足を前に出す動作がスムーズに行えなくなります。その結果、外側に足を回すような歩行パターンが生じるのです。
2.ぶん回し歩行と股関節・足関節の可動域制限の関係
脳卒中後にぶん回し歩行が見られる場合、以下のポイントをチェックすることが重要です。
股関節の内旋制限
股関節が内旋方向に十分に動かない場合、足を前に出す動作が困難になります。この制限は、痙縮による筋肉のこわばりや、代償的に硬くなった筋肉が原因です。
足関節の背屈制限
足首が背屈(つま先を持ち上げる動き)しにくい状態になると、足を引きずるような動作が目立ちます。これも痙縮や筋緊張の影響で起こることが多いです。
これらの制限がぶん回し歩行を助長している場合、適切なストレッチやリハビリテーションが必要です。
3.ぶん回し歩行のストレッチ方法をYoutubeで紹介
ぶん回し歩行の改善には、関節の可動域を広げるためのストレッチが有効です。特に以下のような方法をおすすめします:
- 股関節ストレッチ:内旋を意識したストレッチで、硬くなった筋肉を徐々に緩めていきます。
- 足関節ストレッチ:足首の背屈を促進する運動を取り入れ、スムーズな足運びを目指します。
具体的なストレッチ方法については、YouTubeチャンネルで動画https://youtu.be/IYIC7rMV0coを公開しています。実際の動きやポイントを分かりやすく解説しているので、ぜひご覧ください。
終わりに
ぶん回し歩行は、脳卒中後の生活を不便にするだけでなく、体への負担を増大させる歩行パターンです。しかし、適切なセルフケアとリハビリテーションにより改善する可能性があります。股関節や足関節の可動域制限を解消し、快適な歩行を目指してみませんか?
詳しいストレッチ方法はYouTubeでご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
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ブログを書いたスタッフ

大村 颯太
理学療法士/健康科学修士 京都 脳梗塞 脳出血 自費リハ 脳卒中後の自然に動ける身体づくりをサポートしています。
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