はじめに
脳梗塞後、多くの患者さんが直面する問題の一つが「ぶん回し歩行」です。この特徴的な歩行パターンは、麻痺による筋力や関節の制限、そして神経系の変化が原因で生じます。この記事では、ぶん回し歩行の3つの主要な特徴である「膝が伸びたまま」「骨盤挙上」「足内反」について詳しく解説します。これらを理解することで、リハビリの目標を明確にし、歩行の改善につなげることができます。
1.ぶん回し歩行の特徴 膝が伸びたまま
ぶん回し歩行の特徴の一つは、麻痺側の膝が伸びたままの状態で足を外側に回すように歩くことです。これは以下の理由で発生します:
- 筋力の不足:膝を曲げる筋力が低下しているため、膝を引き上げることが難しい。
- 関節の硬直:膝関節が硬くなり、動きが制限される。
- 体重移動の不十分:麻痺側の足に体重をかけることが難しいため、膝を伸ばした状態で足を持ち上げざるを得ない。
対策
膝を曲げる筋力を鍛えるリハビリや、関節の柔軟性を高めるストレッチが有効です。また、歩行練習を通じて、体重移動を意識することも改善に役立ちます。
2.ぶん回し歩行の特徴 骨盤挙上
麻痺側の足を引き上げるために、骨盤を持ち上げるような動きが見られることがあります。この「骨盤挙上」は、以下のような要因で発生します:
- 股関節の可動域不足:股関節が十分に動かないため、足を持ち上げる代わりに骨盤を上げる動作で補おうとします。
- 体幹の弱さ:体幹の筋力が弱いため、スムーズな歩行が難しくなり、骨盤の動きが強調されます。
対策
股関節の柔軟性を高めるストレッチやエクササイズ、体幹トレーニングを取り入れることで、骨盤挙上の動きを軽減できます。
3.ぶん回し歩行の特徴 足内反
ぶん回し歩行では、足首が内側に曲がる「足内反」という現象が頻繁に見られます。これにより、歩行中に足が引っかかりやすくなり、転倒のリスクが高まります。
- 原因
- 筋肉のアンバランス:足首を外側に開く筋肉が弱く、内側に引っ張られる。
- 痙性:脳梗塞後に足首周辺の筋肉が過剰に緊張している。
- 感覚の低下:足の位置感覚が不十分で、正常な足首の動きができない。
対策
足内反を改善するためには、足首の柔軟性を高めるストレッチや、装具の使用が有効です。また、歩行訓練で足首の動きを意識することも役立ちます。
終わりに
ぶん回し歩行は、脳梗塞後の麻痺によって生じる歩行の変化ですが、適切なリハビリを継続することで改善が期待できます。「膝が伸びたまま」「骨盤挙上」「足内反」という特徴を理解し、それぞれに対応したリハビリを行うことで、スムーズな歩行に近づけるでしょう。ご自身の状態をよく知り、焦らず一歩ずつ取り組むことが大切です。
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ブログを書いたスタッフ
大村 颯太
理学療法士/健康科学修士 京都 脳梗塞 脳出血 自費リハ 脳卒中後の自然に動ける身体づくりをサポートしています。
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